あなたがここに来た時に、その音は鳴り響いた。

音は空間を作った。その音を聞きたくて僕らは聞く事を欲した。

その空間に風が吹き始める。これから何かが動き出そうと

静かな風から大きな風へと。それにこの肌は撫でられた。それが僕らの初めての触れ合いだったのか。

風はどんどん強くなり、その摩擦で火が現れた。

その火で僕らの目はひらくのさ。闇を除くその光をもって生まれるんだ。

その火であなたの愛は溶け出して液体に変わる。喜びで僕らを包んで、潤してくれる。

愛を糧に進んで、愛を与えていけるように。

その液体は僕らが歩む道を用意するように、大地へと。

大地に愛は降り注ぎ、真理を求めて緑の彼らは芽を出すのだろう。

芽を出す彼らと共に僕は5人の案内人を讃えよう。

 

自由を支える地よ

不安で崩れそうな僕らを支える地よ。

あなたから全ての命は芽をだします。

あなたがいないければ歩むことなどできません。

僕の頭の中で誰かが騒ぐ時に、まるで風船が空へ浮いていかないように支えてくれているのはあなた。

そのお蔭でこの地に足をつけたまま、彼の光の破片をつかめるのだろう。

 

喜びを与える水よ。

あなたは全てを受け止める愛の化身。

あなたが僕らの愛を育んだんだ。

その愛の蜜をなめたくて、僕らはこの地に身を置くんだ。

その喜びに溺れないように、ゆっくりと手を伸ばしながら目的地へと辿り着くんだ。

 

全ての無知を照らす火よ

僕らに勇気をもたらす火よ。

嫌われる勇気、自分の信念を守り抜く勇気、リスクを受け止める勇気を

この心臓に灯してくれた。目に灯された光は僕らが行く道を見せてくれる。

その光は灯されたものではないという事を、最後の光であなたは教えてくれるのだろう。

 

僕らの身体を動かす、風よ

この乗り物を動かすのはあなたです。

あの叡智を運んできてくれたのはあなたでしょう。

あなたは背中を押してくれる彼の息吹。

立ち止まってなんかいられない。

あなたと共に遠くへ、あの光を探しに。

 

全ての可能性はあなたのその空間に。

このつまらない言葉も元はあなたの中に、もっと美しい形でいたのでしょう。

一番彼と近いあなたは何を彼から聞いたんでしょうか。

それはこの世界に散らばっているのでしょうか。

 

 

僕らはやってきた、そして彼を探す旅にでる。

最後は出会った仲間に見届けられて、彼らが作った花に包まれて帰るんだ。

もらった順番をたどって返すんだ。

 

 

地の力を返そう。

身体は思うように動かなくなってくるだろう。

あの花の香りはもう楽しめないのかな。

 

水の力を返そう。

この世界を味わう事ともさようなら。

川の流れは穏やかに、底に沈んだ宝箱を開ける時間だ。

 

火の力を返そう。

身体は冷たく、目の前も真っ暗になっていく。

今見る光は1つだけだ。

 

風の力を返そうか。

手を握ったその感覚は消さないでとお願いできるものか。

言葉も返す時だ。彼は静かな時に現れる。

 

最後まで耳は聞こえている。

あの時、僕らは何を聞くのだろう。

愛する人達の呼ぶ声と共に、何を聞いているのだろう。

初めに聞いたあの音を思い出しながら、彼の元へ帰るのだろうか。

 

 

死に対して僕らは無知だ。でも目を背けれない1つの事実だ。

1つの事を知りたい時、反対のものを知ればいいのかも知れない。

”甘い”を知るには”苦い”を知っておく必要があるように。

僕らは”死”を知る為に、この世界で”生”を知る、

つまり”生きる”事を学ぶ必要があるのかな。

”どう死ぬか”は”どう生きるか”

”なんの為に死ぬか”は”なんの為に生きるか”

今度心の扉をノックして、彼に質問してみよう。

出てきてくれるかな。

 

 

終わり