”人生をフルコ一スで深く味わうための幾つものスパイスが誰もに用意されていて
時には苦かったり、渋く思うこともあるだろう。そして最後のデザ一トを笑って食べる
君の側に僕は居たい”

Mr.Children「HERO」より

桜井和寿さんが小脳梗塞から復帰後に発表した、自らの子供に向けての楽曲だそうです。

個人的にMr.Childrenで一番好きな曲なんですよね。

人生を表しているし、曲全体の歌詞も素直さが感じれて。

今回はこの「味」にフォーカスを当ててアーユルヴェーダ的に、”意識”という枠でも

シェアしていきます

 

 

「味」の種類

アーユルヴェーダでは味には6種類にわけられています

それは”Rasa”(ラサ)と呼ばれます

「甘味」「酸味」「塩味」「辛味」「苦味」「渋味」

これらの味にはそれぞれに身体や心に及ぼす影響に特徴があります

各個人の身体の性質や症状などにより

摂取する”味”や量を調整する事で心身のバランスを取る事を可能にします。

まずは「味」について基本的な情報をシェアします

 

「味」の性質(要素)

「甘味」は水

「酸味」は地と火

「塩味」は水と火

「辛味」は風と火

「苦味」は風と空

「渋味」は風と地

 

”「甘味」は心身を潤し、渋味は心身を乾燥させる”

 

 

「味」の性質(動き)

「甘味」は下方に動く為どっしりとした安定性(身体的、心的)をもたらします

「辛味」「苦味」は上方に動く為、身軽さや思考の速さにもつながります

「酸味」「塩味」「渋味」はその両方の性質を持っています。

 

「味」の性質(乾、油)(冷、温)(軽、重)

「甘味」は油性、冷性、重性

「酸味」は油性、温性、軽性

「塩味」は油性、温性、重性

「辛味」は乾性、温性、軽性

「苦味」は乾性、冷性、軽性

「渋味」は乾性、冷性、軽性

 

辛味は身体を温めて、苦味は身体を冷やします

 

「味」の心身への作用

上記の情報から詳しく各味の作用をまとめてみます

 

「甘味」

甘さは僕らに栄養を与えてくれます。僕らは「甘やかされる」時も必要ということです。

・心身に栄養を与える

・体力や色つやを与える

・寿命を延ばす

・皮膚、髪の毛に栄養を与える

・精子や母乳、神経細胞を増やす

・エネルギー的に地に足をつける

・リコリス(licorice),マシュマロウ(marshmallow),アーモンド(almond),コンフレイ・ルート(comfrey root),

ナツメヤシ(date) etc

 

「酸味」

酸味は料理にも人生の中でも”輪郭”を作ってくれるような存在です。

あま~い砂糖にレモンを入れるような感じでしょうか。

発酵食品も酸味に分類されます

・消化力促進、増進

・感覚器官を丈夫にする

・身体の循環、脳や感覚器官の機能促進

・心臓に栄養を与える

・思考機能を覚醒させる

・レモン(lemon),ラズベリー(raspberries),ローズヒップ(rose hip),

柑橘系のフルーツ

 

「塩味」

水と火の要素を持った「塩」は僕らの潤いを保持すると同時に、経路のつまりをとってくれます

・消化力促進

・便通を良くする

・身体を柔らかくする

・粘液、痰を液化する

・通路を浄化

 

「辛味」

米びつに唐辛子を入れるのは「辛味」の殺菌力を利用していますね。

火は僕らの人生での行動力になります。必要でないものを燃やしましょうか?

・口内の洗浄

・消化、吸収促進

・病原菌を取り除く

・血液の凝固を除去する

・肥満やむくみを解消

・バジル(basil),ブラックペッパー(black pepper),カルダモン(cardamon),シナモン(cinnamon)

他多くのスパイス、ハーブは「辛味」を持っています。

 

「苦味」

「良薬口に苦し」です。

「苦い経験」も僕らの人生での良薬になってくれているように

・抗毒・駆虫作用

・灼熱感、かゆみなど皮膚病を抑える

・解熱、母乳浄化

・減量

・アロエ(aloe),たんぽぽ(dandelion),エキナセア(echinacea),センダン(neem),抹茶,

緑茶(macha,green tea)

 

「渋味」

渋味(主にタンニン)は小腸での栄養等の消化吸収を促進します。食後の紅茶は軟便の方にお勧めのドリンクの1つです。

この情報社会に必要な味ではないでしょうか。食べるだけ食べて消化されずに出ていってしまわないように

渋味は助けになるかもしれませんね。

・細胞の結合、治癒促進

・分泌物抑制(過剰な消化液など)

・身体の水分を消費(むくみ解消)

・制汗、制血作用

・紅茶(black tea),ザクロ(pomegranate)

 

「味」と協力する

・もし雨の日で身体や頭が重たい時は「苦味」「渋味」が心身ともに軽くしてくれるかも知れません。

・これからの真夏の日はあまいミルクティーが心身をクールダウンしてくれるかもしれません。

・塩味で揉まれて僕らも漬物のように柔らかくなれるか?それは凝り固まった考え方すらほぐしてくれるかも。

・心が空っぽのように感じる日には暖かい甘い飲み物とお菓子で

・「喜び」をチャージする必要があるのかな。

・「自分を甘やかせすぎた」時に肥満に繋がるのでしょう。「苦味」に自分から手をのばす時かな。

・乾燥しがちな肌や髪の毛はよかれと思って食べている苦味の強い野菜や健康食品と「甘味」などのバランスが崩れているかもしれません。僕は糖質カットで、野菜ばかり食べていた時もありましたが、髪の乾燥と皮膚の色艶がなくなっていくのにその時は気づいてなかったです。(甘味(炭水化物、脂質)を積極的に取る今はいい調子です)「自分を甘やかせない」自分がいたんでしょうか。

・怒りに飲み込まれそうな時は怒りの炎で自身が燃やされる前に「苦味」に助けてもらいましょう。温度の上がった心身を冷やしてくれます。

・心が動きたいのに動けないときは「辛味」が行動力を授けてくれるかもしれません。

 

人生を味わう

人生の中で僕らは様々な味に出会います。

冒頭で紹介した歌詞が語るようにそれは「用意された」ものなのでしょうか?

僕達の為に用意された”フルコース”を深く味わい

それを消化し栄養を頂く。

それは苦かったり、渋かったりしますが僕らを人間的に成長させてくれる。

個人的にはそう信じています。

 

最後に

上記の情報を参考にして単一の味のみを摂取する事はお勧めしません。

(痩せたいから苦味だけとる等)

「バランス」という言葉を何回も強調していきたいと思います。

この世界と同じように

前回綴った感情についても

味に関しても

必要のないものはいないわけです。それも強く思うことです。

 

味の性質からこの人生で色々応用できると思ってます。

それを使って料理を通してもサポートもしていきたいと感じて日々精進いたします。

 

長文お読み頂きありがとうございます

 

岡崎悟

 

参照 チャラカ本集~総論編~ せせらぎ出版

The Yoga of Herbs by Dr.David Frawley and Dr.Vasant Lad