その人達を雇ったのはいつだろう。

心の中で気づかれない内に、せっせと働いている。

この心に住んで、5人の神様達が毎日運んでくるものでお腹を膨らましている。

それらに1人は色を塗って、もう1人がそれを分けていく。

「なんで分けるの?」と聞くと

彼は答える

「同じようなものが来た時に、もう1人の彼が色を選びやすいようにさ!」

 

はじめは真っ白だった心に色がついて嬉しかったのだろうか。

真っ白のキャンバスに絵の具を筆を走らせるのは楽しいように。

ある境にくるとその真っ白だった心を思い出して恋しくなってくるだろう。

その時にはあの2人には退職してもらおう。

それからゆっくりと時間をかけて、今まで色を塗ってきた色を落としていこう。

色が塗られる前は、どんなものも真っ白だったんだよ。

協力してくれる人は世界に沢山いるだろう。

それはあの5人の神様が連れてきてくれるさ。

 

空にかかる雲が太陽の光を覆うように、心の中の色を塗られたものはあの子を見つけにくくする。

真っ白に近づくにつれてあの子は姿を表わすだろう。その姿は前に働いていた2人の面影があるかもしれないね。

でも彼は色も塗らないし、仕分けもしないだろう。

彼には金と鉛の区別も

高いと低い、

美しいと醜い、

善と悪さえ気にしない。

 

彼は僕らに満足をもたらしてくれる。

5人の神様が外から持って来てくれるものはなくても。

 

終わり